2020-01-01から1年間の記事一覧

「サラリーマンのメディア史」完結

2020年ももうすぐ終わりですので、今年度の業績を振り返っておきたいと思います。まだ未刊行の論文もありますが、以下の通りとなります(筆頭著者の論文のみ)。 「戦前期における職員層の複眼的な理解に向けて―『サラリーマン』『知識人』『消費者』」 2021…

大久保祐作・會場健大, 2019,「p値とは何だったのか : Fisherの有意性検定とNeyman-Pearsonの仮説検定を超えるために」『生物科学』70(4), 238-251

非常に勉強になる論文を読んだので共有します。 大久保祐作・會場健大, 2019,「p値とは何だったのか : Fisherの有意性検定とNeyman- Pearsonの仮説検定を超えるために」『生物科学』70(4), 238-251 www.researchgate.net p値の話です。アメリカ統計学会が201…

左右の二極化は起こっていないかもしれないけれど、穏健な人と極端な人の二極化は起こっているのではないかという話

インターネットやSNSの利用が政治的志向の二極化を促進するかということは、これまで多くの研究が蓄積されています。理論的には、インターネットにおける情報の選択的接触により、政治的志向が二極化するという議論から始まりました(Sunstein 2001)。しか…

(研究構想)新聞とTwitterの議題設定機能の比較

2カ月くらい前から考えていた、伝統的メディアと新しいメディアの関係についての研究が具体的な調査設計レベルに落ちてきたのでここに記しておきます。この研究は、別の角度から見れば、ネット世論の正体を明らかにすることに貢献するかと思います。 (問題…