計算社会科学会(Society for Computational Social Science of Japan)が発足

計算社会科学会(Society for Computational Social Science of Japan)が発足したとのことです。
もともとは2016年頃に計算社会科学研究会(Computational Social Science Japan)として発足したものですが、この3月から名称変更したようです。
去る2月27日、28日に第5回研究会が開催され、私も聴講させていただきました。
両日とも、午前中はこの1月に出版された教科書のチュートリアル、午後はそれぞれ10件以上の報告がみっちりと詰まった非常に濃厚な二日間でした。
工学、物理学、情報学、経済学、心理学、政治学等の各分野から研究者が集まり、「数理モデル」「ビッグデータ活用」「社会現象の理解」などを共通言語として、いかに社会的に有用で付加価値の高いアウトプットを出せるかということを模索した非常に刺激的な研究会でした。
社会学からは、東北大学・瀧川裕貴先生の研究室が孤軍奮闘しておられました。)
今まさに起きているアクチュアルな問題をいち早くデータから実証できるのが計算社会科学の強みで、これから確実に必要とされる学問分野だと確信しています。
オープンデータとプログラミングの技術さえあればさほど費用をかけずに研究できるのも個人的には魅力です。
社会学系の分野においては、博士号取得後しばらくは専業非常勤という経済的に苦しい立場に置かれてしまうので、こういった研究手法の開発はありがたい限りです。
本当に勉強になりました。
学会化されるということで、ジャーナルなども出るのでしょうか。
私もスキルを磨いて今後積極的に関わっていきたいと思います。